広島から三江線を満喫する、横浜戸塚まで16時間の旅

どうも、遠くに出かけた後は遠くに行きたくなってしまうnaka-staです。今回は広島へ行く用事があり、帰りはちょっと遠回りして帰ってきました。

(三江線を走るキハ120 2014/08/30 島根県邑智郡川本町 石見川本駅にて撮影)

今回のターゲットは、広島県北部、中国山地の中心都市である三次市と、島根県西部、東京からの時間距離が最も遠い(らしい)江津市を結ぶJR西日本の「三江線」!江の川に沿って約100kmを3時間かけて山あいを行くローカル線で、岩手県にあった岩泉線が廃止になってから、日本一輸送密度の低い路線になってしまっている。

そんな三江線は昨年2013年8月の豪雨により江津~浜原をはじめ、橋脚流失など大きな被害があったため、「廃止か?」ともささやかれましたが、今年7月に無事全線が復旧されました。

そんな長大ローカル線のため、列車の本数も少なく、両端の三次と江津近辺が5往復、中間にあたる口羽~浜原が4往復。乗り通せるのは早朝と昼間、夜間の各1往復ずつのみと言う、なかなか気軽にチャレンジ出来ない路線。

今回は広島を7:52に出発する芸備線三次行きで約2時間かけて三次へ向かい、三次へ。

三次9:57発のキハ120形1両の三江線石見川本行きに乗り、約2時間で石見川本へ。ほとんどの区間で江の川と山に囲まれた狭い土地をはってゆくよう。
車内は乗り通しと思われる同業が10人ほどと、地元の養護学校生徒さんの体験乗車的な団体で席はほぼいっぱい。といっても、ロングシートは隣の人と間隔をとれる程度ですが…
最初の行き違いが可能な駅である式敷駅で団体が下車したのと、沢谷駅で地元民と思われるおばさまが下車したくらいで、ほとんど乗り降りがない。

石見川本では12:09に到着し、行き違いのため、約1時間半の休憩。その間、鍵を閉めるのでおりるように言われるが、荷物は置いておいてもよいとのアナウンスが。無人駅だが、改札跡には地元川本町の観光協会の方が、三江線を乗り通す乗客が1時間半過ごすための観光地図を配布して出迎えてくれた。といっても、目玉となるような観光地があるわけではなく、山あいの小さな街といった感じ。ただ、すれ違った中学生が皆、挨拶をしてくれたり、ラストオーダーの時間を過ぎていることに気がつかずに入った食事処で普通に対応してもらえたり、なかなかいい感じの街歩きが出来た。
(石見川本駅で一休み中のキハ120 2014/08/30 島根県邑智郡川本町 石見川本駅にて撮影)

13:30頃駅に戻ると、ちょうど鍵があいたところで、もといたロングシートに陣取り、再び現れた観光協会のおじさんに見送られて江津へ残り約1時間。この石見川本~江津が2013年豪雨の影響で最後まで運転を見合わせていた区間で、新しいコンクリート吹きつけが目立つのと、川を渡る手前に増水時に線路側を締め切る門が何カ所か設置されているのが確認出来た。江津本町駅手前から国道9号バイパスのダブルデッキトラス橋が見えてくると、その先は日本海が見えてきて、終点の江津へ。到着は14:49でした。

江津では、青春18きっぷ利用者を中心に14:52発の普通出雲市行きに乗る人や15:21発の快速アクアライナー益田行きに乗る人、折り返し15:17発の普通三次行きで折り返す人などそれぞれ。
せっかくなので、日本海までと思った物の微妙に距離があるらしく断念し、再開発のためか取り壊しが進んでいる若干殺風景な駅前をふらついて15:21発の特急スーパーおき4号で約3時間かけて鳥取へ。

その後はやはり未乗の智頭急行を経由する特急スーパーはくと14号とのぞみ62号を姫路駅で乗り継ぎ、新横浜から戸塚へ向かうブルーラインの終電で帰宅しました。

と、いうわけで広島からなら、三江線まわりってもその日のうちに帰京できることが確認できましたので、参考に?していただければと思います。ではでは。

2014年08月30日 【乗車記録】三江線・智頭急行初乗車


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