岳南鉄道を巡る旅

どうも、冷めていたと思っていたら、急にblogの更新頻度が上がるnaka-staです。
原因は勢いで買ってしまったiPadで間違いないですね…
GW前半3連休の中日は前回の投稿の通り、友人と高尾山に行きましたが、翌日の4/30は思いつきで静岡県富士市を走るローカル線の岳南鉄道に乗ってきました。

岳南鉄道はJR東海道本線の吉原駅を起点に吉原市街地を経由して岳南江尾駅に至る9.2kmの路線。
主に沿線の製紙工場の貨物を運んでいたが、貨物列車の運行がこの3月で終了してしまい、今後がわからなくなった路線。
と、これ以上のことは知らなかったので、現地に行って見ることに。
まずは起点の吉原駅周辺を一回り。駅周辺は電器屋とギフトショップが一軒ずつあるだけで、非常に静かな駅前。住宅が多いわけでもなく、ちょっと歩けば工業地域。駅前にやたらタクシーがいたことからも、吉原市街地への入口としての機能がメインらしく、JR東海道本線から岳南鉄道に乗り換えるか、タクシーor送迎で吉原市街地へ向かうみたい。
JRとは別駅舎の岳南鉄道の吉原駅は、昭和の香りがムンムンの年季の入った駅舎に、券売機はなく、窓口で切符を購入するスタイル。さらに出てくる切符はJRの切符を含めて全部硬券!
片道350円で、終点の岳南江尾駅からJR東海道本線の東田子の浦駅まで歩こうと思っていたが、休日のみの全線1日フリー乗車券が400円だったので、そちらを購入。
吉原駅13:27発の岳南江尾行きに乗車。もと京王井の頭線で活躍した7000形単行。親子連れを中心に20人程度乗っている。
東海道線へのフィーダー路線だと思っていたので、降車一方だろうと思いきや、ジヤトコ前駅、吉原本町駅、本吉原駅、岳南原田駅まで乗車が続き、最混雑区間は岳南原田~比奈駅だった。また、ジヤトコ前駅~吉原本町駅などの1区間利用者もあり、それなりに使われている模様。
もっとも、高校生や主婦と思わしき生活の足としての利用者も居る一方、多数が観光客と思われる乗客だったので、うまく外部からお客さんを引っ張ってこないと厳しいなぁという感じ。
俺みたいに、3月に貨物が廃止になって…で乗りに来ている人が結構いそうなので、この盛り上がりが落ち着いた時が勝負になるのかと。
終点の岳南江尾駅は、かつて沼津を目指した中間点という位置づけか、特に何があるというわけでもなく、静かな住宅地と畑が広がっている。目の前を東海道新幹線が通っている。新富士駅が在来線に接続しない単独駅なので、ここで接続しても良かったのでは…とちょっと思ってしまったが、富士市の中心部から離れているし、岳南鉄道が結ぶのは1966年まで存在していた吉原市の市街地で、富士市市街地とは結ばれてないことなどからまぁ、なかったのだろうなぁと。
田畑のなかを3km程歩くとJR東海道本線の東田子の浦駅に出ることも出来る。
当初は東田子の浦駅まで歩こうかと思っていたが、岳南鉄道が面白かったので引き返し、比奈駅で下車。比奈駅と岳南原田駅の間は製紙工場のど真ん中を抜けていたので、観られないかぁと徒歩で移動。結果的には製紙工場が大きくて線路に近づけませんでしたが…
岳南鉄道に乗ってみての発見は、東海道線へのフィーダーだけではなく、わずかながら吉原市内交通も担っているということ。もっとも、樽見鉄道のように、大きなショッピングセンターがあるわけではなく、岳南鉄道が目的の観光客がメインでしたが。平日は沿線の工場への通勤需要がそれなりにあるのかな?
また、富士市では、JR東海道新幹線の新富士駅との間を、線路を走れるバスであるDMVの導入を検討しているとのことで、良くも悪くもこの先の動向が気になる岳南鉄道でした。

より大きな地図で naka-sta駅務日記地図 を表示

☆--------------
岳南鉄道ホームページ